2015.05.25更新

不倫慰謝料を請求されている方からご相談を受けると、必ずと言っていいほどこのようなお話があります。

「彼(彼女)は、夫婦関係は何年も前から冷めきっていていると言っていました。」ということ。

 

ただ、それだけで慰謝料が減額されるかというと、そうではありません。

 

裁判所の考え方は、

「不倫するような人は、当然そういう言い訳をするでしょう。」

「そうであれば、あなたもその言葉をそのまま鵜呑みにしてはだめでしょう。」

というものです。

 

つまり、客観的に夫婦関係が破綻していたと考えて当然でしょうね、と言える状況がなければ、慰謝料減額理由とすることは難しいです。

 

例えば、必要性がないのに、自宅とは別に単身者用のマンションを借りて1人で住んでいる(つまり、明らかに別居中である。)。

あるいは、離婚調停中である。

相手の配偶者の言動が明らかに異常で、離婚が認められても相当な状況であり、そう判断できる判断材料がある。

 

そのような事情でもない限り、夫婦関係が破綻していたと聞いていました、という反論は意味をなさないと思います。

投稿者: 港区西新橋の弁護士 吉利 浩美

2015.05.23更新

不倫慰謝料は、行為の悪質性や被害の程度で決まります。

 

具体的には、次のような事情を考慮します。

(ここでは、不倫相手をA、不倫した夫をX、その妻をYとします。)

 

不倫を誘ったのはAとXのどちらからか。

不倫開始の際の夫婦関係に対するAの認識。

不倫期間はどのくらいか。

不倫していた頻度(性交渉の頻度)はどのくらいか。

XYの夫婦関係は破綻していなかったか。

XY夫婦の婚姻期間はどのくらいか。

XY夫婦に子どもはいたか。その年齢は。

不倫によるXY夫婦が離婚に至ったか。

その他Aによる悪質な行為の有無。

(例えば、ある女性が夫と不倫していて、妻に離婚しろと迫ったり、いったん不倫が発覚してもう別れると妻に約束したのにまだ関係が続いていたり。)

 

概ね、不倫があったもののXY夫婦が離婚しないような場合、慰謝料は停学になる場合が多いです。

基本的に、100万円未満のケースがほとんどです。

 

離婚に至ってしまった場合、100万円から300万円程度が相場かと思いますが、300万円にまで及ぶのはかなり悪質なケースです。

 

ただ、事情は個人個人で異なりますので、具体的には弁護士に相談されることをおすすめします。

 

 

 

 

投稿者: 港区西新橋の弁護士 吉利 浩美

2015.05.06更新

離婚相談にいらした方には、流れとして、離婚原因をおたずねしています。

その際、必ずと言っていいほど多くの方が挙げられるのは、「精神的虐待」「暴言」、いわゆるモラハラです。

 

モラハラの程度もピンキリです。

お話をうかがっていて、それは酷いと閉口してしまうものもあれば、通常の夫婦関係を営んでいればそれは許容範囲内なのではと思われるものまで、色々とあります。

ただ、後者の場合であっても、夫婦2人にしかわからないこと、言われた方しかわからない気持ちもありますので、お話は丁寧に聞き取るようにしています。

 

とはいえ、それが訴訟になったときどう判断されるかは別の話です。

 

訴訟では証拠がすべてです。

モラハラ発言の録音があればよいのでしょうが、そのような発言があった瞬間に録音ボタンを押すというのは現実的に難しいもの。

また、家の中で常時録音をし続けるというのも落ち着かないでしょう。

 

となると、それ以外に有力な証拠として考えられるのは、モラハラが記載されたメールなどでしょうか。

言葉の内容自体はもちろん、頻度や回数なども重要です。

 

世の中には、証拠に残らないモラハラも多くあると思います。

そのような場合、モラハラを受けるたびにその年月日と発言内容を書き留めるだけでも証拠になり得ます。

日記がそのよい例です。

日記をつけるにしても、最近は手書きではなく、携帯のアプリやパソコン、SNSでの日記などが多いかと思います。

ただ、データ上の日記ですと、事後的な改ざんだと反論されることもあるので、アナログで手間もかかりますが、手書きの日記のほうが信用性は高まるかもしれません。

手書きで日記をつける場合は、間に余白を設けずに連続して日記を書くことで、改ざんなどと言われるリスクを減らします。

 

モラハラの立証は言った言わないの水掛け論になりがちで、証拠がすべてです。

ただ、立証に成功すれば、相手方が離婚に応じていなくても離婚事由となりえますし、慰謝料を請求する根拠にもなります。

普段から証拠づくりを意識した夫婦生活というのは悲しいことですが、少なくとも離婚を考え始めて以降は、少しでも有利に手続を進めることができるよう、意識するほうがよいかと思います。

投稿者: 港区西新橋の弁護士 吉利 浩美

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